ドレッシング類に関する勉強会が開催される

去る4月21日、NPO[良い食材を伝える会]の「食材の寺小屋」で、下記内容の勉強会が開催されました。
 
◆日 時 : 4月21日(金)13:30〜15:30
◆演 題 : 『ドレッシング類の効能と食育への貢献』
◆講 師 : 佐藤秀美先生(放送大学講師、料理栄養研究家)
◆内 容 :
1. 野菜には日本人に不足しがちなビタミン類やカルシウム、食物繊維が豊富に含まれているが、野菜の摂取量は減少してきている。
2. マヨネーズ・ドレッシング類には、野菜を食べやすくし、その栄養素を吸収しやすくする効果が期待できる。
3. 人間には苦味や酸味をきらう本能があるが、マヨネーズ・ドレッシング類に含まれる油は、舌の味蕾を油の膜で覆うことにより苦味や酸味の刺激の強さを抑える働きがある。
4. 細胞のガン化は、細胞が活性酸素により傷つけられることで始まるが、βカロテンには活性酸素の働きを抑える作用がある。
マヨネーズでは油が乳化(エマルション)され、微粒子になっているので、油の表面積が広がり、βカロテンをはじめとした脂溶性ビタミンの吸収を高める効果が期待できる。
5. 日本人は、醤油や味噌を調味料として頻繁に使用するため、洋食の欧米人に比べて塩分の摂取量が多い。塩分の取りすぎは血流量を増やすことにつながり、高血圧や動脈硬化を引き起こす原因にもなる。マヨネーズやドレッシング類は他の調味料に比べ、食塩含有量が少ない。
塩分の摂取量を抑えるためには、マヨネーズやドレッシング類をうまく取り入れるようにすればよい。マヨネーズに味噌や醤油、ゴマ、梅干などを混ぜ合わせることで、マヨネーズは和風料理にも合うようになる。
6. マヨネーズについてはコレステロールを気にする人もいるが、高脂血症の人が継続的にマヨネーズを摂取することでコレステロール値が減少したという研究結果もある。 マヨネーズの摂取でコレステロールが特に増えるわけではないようである。
7. 6人に1人が糖尿病、あるいは糖尿病予備軍であると言われている今の日本人にとって、血糖値の上昇を意識して抑えることは大切なことである。
酢には血糖値を下げる作用のあることが研究で確認されている。マヨネーズ・ドレッシング類には酢が使われているので、これらを摂取することで血糖値の上昇抑制効果が期待される。また、油を使ったマヨネーズやドレッシング類で野菜を食べれば、油の効果で満足感も得られる。
8. 栄養成分の体内での吸収率を高め、かつ、野菜などをおいしくたっぷり食べるためにマヨネーズ・ドレッシング類を有効に活用したい。睡眠中にはエネルギーがあまり使われず、余分に摂取したエネルギーは脂肪として蓄積される。カロリーを気にする人は睡眠前の食事にノンオイルのマヨネーズタイプやドレッシング類を利用するのも一つの方法である。